MICROWAVEでよだれが出た話【BEツアー】

 

※この記事には、ポルノグラフィティの現行ツアー「BUTTERFLY EFFECT」に関するネタバレを含みます。良ければ下からご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は普段、ツアーがあるときは地元の公演だけ見て終わってしまうんですけど、今回のツアーが衝撃的すぎて、「これは後半のセットリストも聴いておきたい!!」と思い、急きょ予定になかった山梨公演のチケットを取り、行ってきました。

(この時点で、岡野氏2度目のインフルによる公演中止が重なり、図らずも後半のセットリストを最初にやったのがこの山梨という状態でした)

その中の、前半から変わった1曲に非常に衝撃を受けたという話です。

 

10曲目の「君の愛読書がケルアックだった件」が終わり、さて次は前半だと「クリスマスのHide&Seek」だったな……映像凝ってたし、どうなんだろう。

 

「ジャッ…………ジャッ……………」

 

 

?!

 

 

「ジャッ…………ジャッ…………」

 

 

丸い球体……映像違うな。「心の真ん中に揺らぐことのない重りのようになったそれ」の映像かな?(?)

 

これはクリスマス……じゃない……!!このBGMの浮遊感、まさk

 

 

 

「ピロロロロロロロr………………」

 

 

 

ぎゃ あ  あ あああああーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!

 

 

M I C R O W A V E だ!!!!!!!!

 

 

あまりにも印象的すぎる電子音の階段。

こんな曲はまだポルノの中には多い方ではない。

思わず悲鳴を上げかけたが周りで興奮している人が少なく「ヒッ」ぐらいで飲み込む。

 

すかさず聴こえる「ペバッパ…ペバッポ…ペバッパッパァ……」という、子どものような女性の声のようなボイスサンプリング。

リズム隊がまだ無音なので、とても印象的に会場を異色の雰囲気に包み込んでいく。そして…

 

「(ズン!)ウィ(ズン!)ウィ(ズン!)ウィッウィ… ウィウィッ ウィ……」ピロロロロロ…

 

「I want a microwave newest          巡る I'll back on」

 

「温め直してほしいんだ 熱く Reheat me」

 

ペバッパ……ペバッポ……ペバッパッパァ!!

 

マジで脳みそが溶けた。

 

いや本当に、脳みそが溶ける~とか頭おかしくなる~とかは良く言われる誇張表現ではあるけど、生で聴くと本当に脳が痺れた。

そして気付いた体の違和感。

 

口の中にめちゃくちゃ唾がたまっている。

 

まさに垂涎とはこのこと、興奮しすぎていわゆる「嬉しよだれ」が出てしまっていたのである。いやこの曲ハムとかピザとか出てくるけどそういうことではなく。

音楽を聴いてこんな興奮の仕方をしたのは本当に初めてかもしれない。

 

別にこの曲がポルノの中で1番好きとかそういうことではない。

むしろアルバムの中でも1番好きかって言われるとまた違う。どちらかというと、最初は色物すぎて驚いたぐらい。

 

MICROWAVEはそもそもロックバンドの曲というより、打ち込み多用のEDM的な曲で、音源で聴いてるだけでもガツンとくるというより、フワ~と気持ちよくなるタイプ。

知らない人からしたら、イメージ的には、渋谷のマジ卍なチャンネーがいる服屋でかかってそうなやつ。渋谷のことよく知らないけど。そんな感じ。

 

そもそも「アポロ」の時点で既にシンセを多用した電子ロック的な部分はあったので、「ポルノ×エレクトロロック」に親和性があることは提示されていたのだけれど、『俺達はロックバンド』と常々言ってきたポルノにここまで振り切れた曲は今までほとんどなかった(Part time~でその片鱗はあったけど)。

印象的にボイスサンプリングとか電子音が使われてて、曲の進行もテクノっぽく同じフレーズを繰り返したり、ギターソロも流れるように進んでいき、昭仁の声も音の一部というか、トータルで「BGM的」な曲だなと思っていた。

 

でも、ライブになると、それらが本当にピタリと融合して、気持ちのいいノれる音楽になっていて、ライブ会場はさながら深夜のクラブの様相を呈した。

 

と言ってもいきなりバンドが退散してDJがやってきたわけでもなく。

人々は肩を前後に揺らし天井からはいつの間にかミラーボールが回転し手にはコップに注がれた色鮮やかな甘い酒が

となっていたわけでもない。

そこにはれっきとしたロックバンドの音楽があった。

 

昭仁のボーカルも晴一のギターも、CDで聴くのとは全く違う存在感。

薄ピンクと紫の照明も非常に鮮やかで素晴らしかった。

曲の雰囲気とそれを生で聴ける興奮、それらが集約された結果トランス状態になった結果の嬉しよだれ。

犬ではないのでダーダー垂れ流すわけにもいかず、静かに飲み込んだけど、前半でやってなかった曲の中でもMICROWAVEじゃなかったらこんなことにはならなかったと思う。

ものすごい浮遊感なのにごちゃごちゃしてなくて、しっかりしたバンドの音で晴一のギターソロもハチャメチャにカッコよかった。

 

また、この曲の昭仁のパフォーマンスがとても素晴らしかった。

 

「立ち上る炎に投げ込む いっそ My memory」

この部分の、頭から何かを抜き取って捨てる仕草が最高に痺れた。

人差し指でトントンと頭を叩いてそれを横にポイッとするのは昭仁がたまにやる仕草だけど、この曲においては何か明確に記憶媒体のようなものを捨てているように見えた。

 

そして最後の

「温めてほしい My head   My heart    My love」

この部分で、頭を差す、胸を押さえる、空中をつかむ、という仕草。

特に「love」。

この主人公は愛を失っている。だから、どこにあるかわからない愛を探して虚空をつかむしかない……ように見えた。

ハートは胸にあっても愛はない。もしくは別れた彼女の面影を探しているのか。

 

この淡々とした曲で、必要なことを大袈裟でもなくサラッと最大限にやってのけるパフォーマンス。

発表当時好き嫌いがハッキリ分かれた印象があるこの曲だけど、ライブをみて、やっぱりポルノの曲なんだ、二人がやるからMICROWAVEという曲は完成するんだとしか思えなかった。

「リアルに寄り添うフィクション」が持ち味の新藤晴一が、より単語の表現を突き詰めて、ミニマムに切り取った、灰色の情景が浮かぶ歌詞。

その新藤晴一が生み出した世界観を、バンドのフロントマンとして、声と仕草で伝える岡野昭仁

前半ツアーも素晴らしかったけど、この1曲で更に新しい衝撃をぶつけられた。

MICROWAVE、恐ろしい曲だった…………

ポルノグラフィティに完敗、そして乾杯。

 

余談:この曲の後に、森のような背景で昭仁が弾き語りをするコーナーがあるのですが、「前半はね、(曲順的に)『ふらふらと迷ってたらいつの間にか森にいました』ってコンセプトだったんじゃけども、電子レンジの曲の後に森は…………何かこれからこじつけんといかんね。(笑)」と正直に吐露していたのがまたポルノっぽいなと思いました

 

 

BUTTERFLY EFFECT(初回生産限定盤)(DVD付)

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心が濡れる曲、ポルノグラフィティ46thシングル「カメレオン・レンズ」感想

新藤先生のラジオ「カフェイン11」で先行解禁されてからだいぶ経ってしまいましたが。「最新が最高」であり続ける、ポルノグラフィティの新しい1面がいよいよ世に露呈する。1回目に聞いた時のファーストインプレッションも交え、ざっくばらんな感想。

 

【全部が「気持ちいい」音】

まず、曲の印象としては「ANGRY BIRDの重さ、MICROWAVEの軽さ、part time love affairの気だるさが混ざった感じ」だと思った。こういう、電子とロックの融合みたいな曲が近年は徐々に増えていて、特にこの3曲は顕著。そしてそれぞれが全く異なる魅力を持っている。

CMで使われているのを聴いたときはもっとオシャレでpart time~寄りかな?と思っていたのだけど、意外にもボンボン重低音が鳴ってたりして、骨太な印象。これはANGRY BIRDのアレンジもしている篤志さんが編曲だからっていうのもあるのだろうか?

イントロのテンテンテン…テンテンテン……からのカサカサカサ……みたいなノイズのあとに、キュアキュアキュア…キュアキュア…とゾクゾクするような謎の音からの「ありのままの真実など…」っていう昭仁の声がもうたまらなくいい。途中途中に入るノイズのひとつひとつに意味があって、全部がとにかく「気持ちいい」音。特に2番の「深紅の薔薇もワインも 色を失くし泣いてるの?」…パパン!!てなんか爆発してるみたいな音とか、Bメロのカリカリカリ!!カリカリカリ!!っていう物食ってるみたいなノイズとか、その裏でポロロロポロロロ……とまるで涙の粒のように聴こえてくるピアノとか、こ、康兵先生~~~!!!

こういう、オシャレシティな曲は、カップリングから始まりアルバムに入り、やりたいんだなってのは伝わってきてたんだけど、ここにきて満を持してとうとうシングルで登場したなって感じ。最高。

 

【英詞と日本語】

歌詞もまた、英詞パートが多くてまさに「耳触りのいい」、歌詞もまた音の一部というか、昭仁の声も楽器の一部として扱っているような、絶妙なバランス。

これは最新アルバムのMICROWAVEでも顕著なんだけど、昭仁の英詞の歌い方も数年でめちゃくちゃ変わってきていて、発音がどっちかというとネイティブ発音寄りになってる。今までずっと「よんまいはねー!!」とか「かぁーもじゃぽねいぜー!!」とか、日本語かってくらいパン!パン!とハッキリ歌っていて、それも特徴的で好きだったんだけど、今回はそれを新しいアプローチで仕掛けてきているのがめっちゃわかる。さらに、日本語パートの滑舌の良さとメチャクチャいい対比になっていて、歌詞がより印象的に聴こえるようになっている。言うなれば、日本語の部分だけでも成立するっちゃするんですよね。英詞の部分は役割としては伴奏というか、あえてスッと流せるイメージ。

日本語部分は日本語でまた、「二つの月」とか「カラスが青い鳥になった」とか、新藤先生お得意の「つまり???」系の歌詞。でもなぜか心にスッと入ってくる、説明されなくても、ああこの二人はこういう関係なんだなってのが聴き手に伝わるマジック。あと、赤とか青とかステンドグラスとか、それこそタイトルのカメレオンとか、割と色鮮やかな歌詞なのに曲の印象が全然カラフルじゃないのも面白い。

 

【「タメ」の妙】

そしてその歌詞の歌い方。岡野氏の持ち味のひとつとには、1個1個の言葉をパキパキ!とハッキリ発音する「滑舌の良さ」があって、言葉がダイレクトに伝わってくる魅力がある。だけどこのカメレオン・レンズでは、あえてそれをせず、ゆったりとタメたような歌い方が印象的。「おぉたがいを~」とか「うぅつくしい~」とか、わざとリズムを揺らすような譜割りで、元気!というより、大人の余裕を感じさせられる。

もっと顕著な所で言うと、「君の空に放した青い鳥」のところ。今までだと「はんなーしたー、あ、おいと~り」みたいな感じになっていたはずが、「はっな~~~し~た~ぁおいと~り」と、言葉の境目をぼやかしている。これは昭仁にしてはかなり珍しい歌い方だと思う。

この、リズムを揺らしたり音を詰めたりっていうのが、何かに似てるな~と思ったんだけど、ジャズのサックスアドリブ。あんな感じで、ただリズムに沿うんじゃなくてあえてタメる。上にも書いたけど、正に今回の昭仁の歌い方は楽器かのような、演奏と合わせてひとつ、ものすごい気持ちのいいグルーヴが生まれてる。エモい。バイブス上がる。

 

【あえての外し】

あえてあえて言い過ぎな気もするけど、この曲は本当に「あえて」が多い。特に印象的だったのが、サビの最後のフレーズを繰り返さないところ。今までだったら、もう1回「Black or White~」のくだりがあったと思うんですよ。だけどそれをあえてしない、あえて1回でスパッとやめるってのが、最初聴いたとき「えっ終わり?!やだ……もっと聴かせてよ……!もっとちょうだいよ!!!ねえ!!!」と、心が欲しがりさんの欲求不満になるくらい、おあずけ感がすごい。焦らしがすごいです。ただでさえ音も声も気持ちいいのに最後にこんなんされたらねぇ。Light and Shadowの歌詞にもあったけど「心が濡れる」曲ですよ。マジで。心びしょびしょ。キスだって無駄ですよ。

 

【タイアップ】

この曲は金曜ナイトドラマ枠の「ホリデイラブ」ってドラマのタイアップシングルで、まあざっくり言えば夫婦の不倫もの。そこで晴一がラジオで言っていた、曲を作るにあたってのコンセプト的なものが以下の文なんですけど、

「ドラマは不倫を扱った内容で、ディレクターさんと打ち合わせをしたけど、細かい話というよりは、世界観の話。タイアップが無いとシングルが出せないご時世ではあるけど、今回は『ポルノと言えば?』みたいな、サウダージハネウマライダー、アゲハ蝶、愛が呼ぶほうへ…みたいのはまぁ少ないけど、いわゆるそれらのパブリックイメージを踏襲して……みたいなリクエストではなかった。従来の作り方とは違う、新しいところをシングルで出せるという感覚はある。」

ホリデイラブ様様ですよ。本当に。「ポルノっぽくしてください」じゃこの曲はできなかったってことになる。でも逆に言えば、このカメレオン・レンズを世に出すことで、「ポルノってこういうのもできるんだね」というイメージにしてしまえる、ポルノにはそういう力がある。二人だからこそ、自由に形に囚われず、なんでも「ポルノの曲」にしてしまえる。引き出しがいくつ増えるんだ?とこちらが考える必要もなく、まだまだ色んな面が見ることができるのだとも思っている。

 

ドラマも一応毎話追ってるけど、最後の最後の良い(えげつない)場面で流してくれるんだ……ドラマの感想もせっかくだから書いておきたい気持ち。早く音楽番組でこの曲が聴ける、世間に聴いてもらえることを今から心待ちにしている。CD発売は3月21日。前日にはWOWOWの中継もあるので、この曲もやるだろうか。待ち遠しいです。

 

カメレオン・レンズ(初回生産限定盤)(DVD付)

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【BUTTERFLY EFFECT】初めてポルノグラフィティのライブに行った人の感想を貰った

もう3か月ほど前の話になりますが、今まさに全国行脚中のポルノグラフィティ15thライブサーキット「BUTTEFLY EFFECT」に、初めて妹を連れて行きました。(参加公演:2017/11/25 札幌ニトリ文化ホール)

ポルノグラフィティは、ヒットソングと呼べる曲も多く、ネームバリューがあるだけに「有名だしちょっと行ってみたいな」と思う程度の人はけっこういるように感じる。しかし周りにも「昔聴いてたし行ってみたいけどね~」みたいな人はいてもなかなか実際に行った人はいない。

妹も正に「大ファンではないけど行ってみたい、けどどうしようかな~」タイプで、今まで何回も「やっぱいいや」となっていたが、今回やっと来てくれることになったので数日後に率直な感想を求めたところ、その感想が新鮮で面白かったのでその貴重な「初見ポルノ」をまとめておく。セットリスト等のネタバレはありません。

 

【妹について】

属性:今時の普遍的でおしゃれ好きな女子、成人済

普段聴く音楽:K-POP、洋ロック(GREEN DAYBeatlesなど)、少し邦ロック、クラシック

ライブ経験:韓国アイドルのドームコンサートなど

ポルノの知識

・「∠TRIGGER」くらいまではアルバムを貸していた記憶がある

・現在は「車やテレビで流れていたら聴く」程度

・ライブDVDは何も見ていない

・二人の人となりなどは全く知らない

・アルバムは軽~~く予習した

・好きな曲は「ギフト」

 

以下感想。(※「・」項目は妹のLINE原文ママです)

 

・背が小さい

始まった瞬間、開口一番「ちっちゃ!」とつぶやいていて、あまり席が近くなかったのでそれかなと思い、終演後「ごめんね席遠くて…」と謝ったら「いやドームとかと比べると全然近くて良かった。そうじゃなくて、身長!」と。

いや……どっちとは言わないが…!言ってやるな…!しかし慣れている側としては改めて思うことでもないので新鮮な感想だった。しかしファーストインプレッションが「わぁ~!」とかじゃなく「ちっちゃ!」て。

 

・歌うますぎて映像に見える

「やば…?!歌うますぎてペラペラの人間に見える」と2曲目あたりで言っていた。わかるよ…始まった瞬間は未だにそう思う時もある。ホログラム的なものに見える時が。よく「口からCD音源」と賞される昭仁の歌だけど、実際に聴くとやっぱり圧倒される。更に「CD音源からは大きく外れないようにしている」と本人が言っているように、変なアレンジとかを全然加えないスタイルなのが、その実力に輪をかけて「本物だ!」と思わせる効果を生んでいるのだと思う。よく「原曲迷子になるまで謎アレンジを加えるベテラン歌手」ってけっこういるけど、自分はあまり好きではないのでまだそっちにシフトしてなくて本当に良かったと思った。

 

・喋り方が芸人

ライブ通例の(脳内再生してください)「北海道の皆さん盛り上がってますか!」「盛り上がってますか!!!」「盛り上がってますか!!!!」「わしらが~~~~ポルノグラフィティじゃ!!!!」のスピード感に対しボソッと「『○○マン○○○○アワー』みたい」と一言。別にそうだと思っているわけではないけど言いたいことが非常にわかるので思わず笑ってしまった。じゃあ右の人はパラダイスかよ。あと、ポルノのMCの特徴である、方言丸出しのアットホーム感が珍しかったらしい。でも、失礼ながら、ポルノは特別MCが面白いバンドというわけでもないけれど、内輪感も強くないので程よいなじみやすさだったんじゃないかなと思っている。

 

・「えっ……?!」

これは例外で直接送られてきた感想ではないんだけど、晴一がMCで喋り始めた瞬間妹が発していた言葉。このえっ…?!に込められた意味が非常にわかるというか。晴一って、見た目もシュッとしてスタイルもいいし顔も小さいし、なんかスカしてるし渋いおじさんで、きっといい声なんだろうなと思ってたんだろう、多分。見た目から予想のつかない声を出すジャンルのおじさま晴一。

 

・知らない曲があってもたのしい

アルバムツアーということもあり、一番連れて行く上で不安だったのがメジャーな曲ばかりやるわけではないということ。事前にさらっとアルバムを聴いてもらってはいたものの、こう言ってもらえて安心した。

詳しく聞けてはいないけど「やっぱ歌がうまいから良かった」と言っていた。あと晴一のギターの弾き方がカッコよかったらしい。この「知らない曲があっても楽しい」というのは初見の感想として非常に大切なものだと思っていて、いくら自分が「絶対楽しいから!」と言ってもそれは好きだからどうしても「初めての感覚」では言えていない。

だけどこうして「ちょっといいなと思っている程度の人の『楽しかった』票」が集まっていくことで、自分も嬉しくなる。ポルノは曲がキャッチーで盛り上げ方も上手いってのはあるけど、今回のライブは特に、視覚的な効果や演出、進行がかなり練られていて、今まで何回も来た自分ですら物凄く新鮮な気持ちになれるライブだったので、尚更楽しんでもらえたのかなと思った。今後も安心して「ポルノは歌も上手いし演奏も安定していてカッコいいし盛り上げるのも上手くて楽しいから1回は見て」と言い続けられる。

 

・なんかわかんないけど二人ともエロい

個人的な表現の嗜好としては「エロ」に関する直接的な表現は安っぽくなるので嫌いなんだけど、あんなに小さいだの芸人だの言っておいた上で、なおかつ初見でこの感想が出てくるのが、もう「してやったり」。ここでいう「エロい」は俗に言う「性的に興奮する」とかではなく、アーティストとしての魅せ方がセクシーで色っぽかった(そこに更に大人の男の持つ武器の相乗効果がある)ということだろう。

特に今回は、最新アルバムから感じる「艶」がそのまま生でぶつけられた感じだったなと思っていたのでこの感想は嬉しかった。ポルノのライブは楽しくて元気が出る曲以外にも、暗い曲や、鬼気迫るプレイの荒々しさ、歌声やサウンドから色気を感じる曲もある。しかもそれが露骨にそう見せてるわけじゃなくて、エッセンス的に滲み出てるってのが良い。言ってしまえばもう妹からすれば40代のおじさん、MCは芸人チックだし噛むし方言丸出しで一人は地声が高い、それなのに「なんかわかんないけどエロい」という感想が出てきたのだと思うと、ポルノのパフォーマンスをしっかり見てくれていたんだなと咽び泣くしかない。

 

・思ったより熱い男

岡野氏のMCを受けて、「なんかバンドの人ってカッコつけてスカしてるイメージだったから、昭仁もそうだと思ってたら全然違った。『君たちに希望を!』とか『胸張って行け!』とか『あんたらは最高じゃ!』みたいな熱いメッセージ言うタイプだと思ってなかったから良いと思った。」

これ頷きすぎて首もげました。しかしこれもまた、慣れている人にとっては当たり前に受け取っているものだったと思う。あの言葉たちは、ポルノのライブの雰囲気やメンバーの人柄をほとんど知らなくても真っ直ぐ届くようなものだったんだと実感した。こういうのって、一歩テンションと言葉を間違えると、ちょっとイキった少しサムいような感じになるはずなんだけど、そうならずに受け取ってもらえたのがやっぱり嬉しかった。楽しくて面白くて色気があるけど最終的に熱い。それがポルノのライブなんだと思ってくれて良かった。

 

・歌うま

なぜか2回送ってきた。終わってからもしきりに言っていたのでそれだけ強く印象に残ったということなんだろうか。しかし「昭仁歌うまい」と「晴一カッコいい」は終演後連呼していた。個人調べなんですが、ポルノをぼんやりと知っている人が写真でも映像でも改めて二人を見た時に「晴一カッコいい」っていう率めちゃくちゃ高い。グッドルッキングガイ晴一。

 

他には、あれの間奏の掛け合いがカッコよかったとか、あの曲カッコよかったとか、あの曲好きなのに演出がダサいとか、色々屈託のない意見も貰い、最終的に「また行きたい」と言っていたので、また連れて行こうと思う。

自分が当たり前に慣れていることを、改めてここがこうで面白かった、楽しかったと言ってもらえるのが新鮮だった。特に熱い男のくだり。

ポルノのライブは本当に楽しい。もし少しでも興味があったら、ぜひ今後のライブに行ってみてほしい。今やチケットを取ることが過去より圧倒的に難しくなってしまっているけど、もし周りの人に誘われたらそれが一番のチャンスだと思う。その人も、絶対後悔させない保証のもと誘ってきているはずです。

 

BUTTERFLY EFFECT

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ブログ始めます

ブログを始めることにしました。
理由は簡単で、好きなことについて際限なく書ける場所が欲しいと思ったからです。

好きなことというのは、主にポルノグラフィティについてです。
ツイッターでも、ここ最近散々書いていますが、私は音楽だとポルノグラフィティがずっと前から好きで。
今まで、特段そのことについて書いてこなかったのですが、去年の年末のツアーライブに行ってから、自分の中で話さずにはいられないほど熱が冷めやらぬ状態になり。

本来、ツイッターテニスの王子様の話をするために作ったアカウントだったので、ポルノのことを話す人もおらず。
歴もそこそこあり、自分のポルノに対する様々な感覚がガッチリ固まっているので、アカウントを分けて誰でもいいから雑多にフォロワーさんを増やしたいという気持ちにもならず。
幸いつぶやくことによって興味を持ってくれる方もいて(フォローしてくださった方も)、このままでもいいかなと思っていたのですが、他ジャンルについてベラベラ話続けるのも気が引ける時もあるし、もっと込み入った感想も書きたい。

しかしツイッターでポルノについて書くようになってから初めて気がついたんですが、ポルノのファンの方は特にライブのネタバレに対してかなり厳しいというか、一種のマナーとして戒厳令的なものがある。
自分も行く前だとネタバレは絶対に見たくない派なので気持ちはわかりますが、こうなると自分が行ったからといって好き勝手に垂れ流すということはもちろんできず、
でも何かに感想を残しておきたい、あわよくばそれを誰かと共有したいという気持ちから、こうしてネタバレを含むものを「意図的に」ではないと見れない場所に書き記しておこうと思いました。

一体誰が読むかわからないブログなので、自己満足でも、ポルノを特に好きじゃない、もしくは昔好きだったな~程度の人がもし読んでくれた時にも、
ポルノの魅力が伝わるように(今さら私ごときが知らしめるものでもないですが)書きたいと思っています。

自分が長く物事を続けることが億劫な人間だとわかっているので、せめて飽きるまでやろうと思います。

名前:いか
ポルノ歴:赤青ベスト~シスター組、ラバッパー14年目
ポルノのことを認識した曲:メリッサ
初めて買ったCD:BEST BLUE'S
<ライブ参戦歴>
(初)ポカリキャンペーン 札幌 2006/10/30
m-CABI 札幌 2007/6/3
やってきた 札幌 2008/1/8
FCUW3 札幌 2008/11/13
RSF 札幌 2009/4/3
∠TARGET 札幌 2010/6/30
LEMF1999 札幌 2013/12/22
dice are cast 札幌2公演 2015/11/5,6
FCUW5 札幌 2016/2/8
BE 釧路 2017/11/23、札幌2公演 11/25,26
山梨 2018/2/9
しまなみロマンスポルノ 広島 2018/9/8(9日日中止)
UNFADED 静岡 2018/12/16、札幌 12/22、大阪2公演 12/30,31(カウントダウン)、横浜2公演 2019/3/8,9
神vs神 2019/9/7,8
続・ポルノ 福岡2公演 2021/10/15,16、愛知 11/28、札幌2公演 12/13,14
暁 大分 2022/10/28、函館 11/16、札幌 11/18、武道館 2023/1/24(ファイナル)