喫茶ポルノへ行ってきた。
開催決定から既に「メリッサの葉になりティー。」「なんだかティラミスみたいだね。」などの、愛に溢れた妙な投げやり感が面白いメニュー紹介文で話題となっていたこの特別企画。
地方在住の私にとって、行けるか行けないか瀬戸際の開催期間だったが、なんとか休みを取って入ることができた。
せっかくなので(そしてとても楽しかったので)自分が体験したことを、順に沿ってレポとしてまとめておく。
【入店前~開店】
まず、池袋パルコの入り口(北側ではない方)に9:30くらいに並ぶ。
平日だったので列形成は無かったが、既に15人くらいが壁に沿って待機していた。
間違って、最初なぜか「池袋マルイ」に行ってしまい余計に歩いたせいもあるが、暑すぎて立ってるだけで汗ダラダラになる。水を飲みながら耐える。
開店時間の10時になる頃には約30人くらい?が待機していた。
多分、休日だとこんなもんじゃないんだろうと思う。
【開店後~待機】
開店と同時に店の中へ。階段とエレベーターで分かれる。地下から上がってくる人、北側で待機していた人が合流したが、エレベーター1回目に乗れたのでそのまま7階に上がる。
7階では、事前に説明があった通り「カフェ待機列」「テイクアウト列」「グッズ列」で分かれており、圧倒的にテイクアウトに急ぐ人が多かった。最初カフェ列の人は少なく、大体15番目くらいに並ぶ。
これは最初にテイクアウトいけたか?と思ったが、続々とカフェ列も伸びたのでそのまま待機。
しばらくすると、「サボテンカップケーキ」と「メリッサティー」の整理券終了のアナウンスが。カップケーキは本当に捌けるのが早かった。メリッサティーは10:20くらい。
ほとんどの人がグループ客。みんなニコニコで楽しそうに並んでいた。
先にメニューが配られ、しばらくしてから並んだまま注文を聞かれる。
「デザート・料理・ドリンク関係なく、できたものから運ばれてきます」との注意事項説明あり。
私は食べたいものが決まっていたので、特に迷わず塩ラーメンとティラミスとサワーを注文。
カフェ列は、開店後すぐ中に入れる人数まではその場で待機、入れない人は整理券をもらい、券をもらったら指定された時間に集合という仕組み。
【入店~着席~メニュー到着】
1グループずつ、先ほど伝えた注文に間違いがないか確認され、準備ができ次第店の中へ。
まだグァバジュースのテイクアウト券が余ってるのが見えたので、店員さんに誘導されて店に入る前にサッと券をもらう(テイクアウトの待機列は解消されていた)。
これだけ在庫自体が多いのか、単純に余っていたのかはわからないけど、かなりの数余っていた。
着席。一人だったため、席はカウンターの角。テーブルはグループ客用で、4人テーブルが置いてある。
椅子は高めで、身長が低いと若干座りにくい。荷物を置く場所は広めで、足元に余裕がある。というか、テニプリのコラボカフェで同じ場所に来たことがあるのを思い出した。
私が座った席にはウサギ(恋するウサギ♡ちゃん)のぬいぐるみ、そしてあらかじめ敷いてあるコラボデザインのランチョンマット。
横の壁には歴代ナビゲーターが貼ってある。
他にカウンター席で確認できたのはサボテンとアイス(『スパイス』の3段重ねアイス)とバラ。
アイスとバラは別のお客さんに頼んでありがたく撮らせていただいた。テーブル席は確認できなかったが、何か置いてあったのかもしれない。
テーブル席付近のスクリーンには、2016年の横浜ロマンスポルノ「THE WAY」の映像が流れていて、『敵はどこだ』のあの死ぬほどカッコいいアレンジイントロがかかっている最中、なぜか感極まって少し泣いた(料理はまだ何も来ていない)。
ポルノがここまでやってきたからこそ、たくさんの人に愛されているからこその連日の大盛況、それを肌で感じられたこと、そして何よりやっぱりポルノがカッコ良くて、ドームまでライブ映像断ちしていた自分には刺激が強すぎたせいで涙が止まらなくなってしまい恥ずかしかった。
スクリーンはカウンター席からだと振り返らないと見えない位置。恐らくライブDVDを丸々流してディスク交換、という方式のため、時間ごとに違うライブ映像が流れているようだ。後ほどテイクアウト商品を引き取りに来た時には変わっていた(多分「惑ワ不」?)
情緒がおかしくなり頭を抱えていると、先にサワーが出てくる。大体着席から5分くらい。そのあと10分くらいで塩ラーメン、さらに5分くらいでティラミスが到着。
胸がいっぱいになってしまい空腹感が薄れ、しばらくぼけっとしながら写真を撮っていたが、ラーメンが伸びる…と思い食べ始める。
が、アイスも溶け始めたのでアイスも食べつつ両方食べ進める。
☆メニュー評価
許してね食欲よ、最後の一滴まで飲み干したくなる、涙の味の塩ラーメンができました。
誰にも邪魔をされず、器の底に残るサウダージを感じてみては。
めっちゃおいしい。貝の出汁がとてもよく出ている。あっさりしているがどこか洋風の味のような、オリーブオイルとかバターとかが入ってそうなコクも感じる。アサリが貝ごと6個くらい入っていて食べ応えあり。炙ったすだちが添えられており、絞るとほのかにさわやかな風味に変化。
具はネギと彩りのクコの実だけでシンプル。麺は細めのちぢれ麺でつるっといける。スープを飲み終わる頃には説明どおり、海、もといスープの底にはなんと粋な仕掛けが……
・アポロの月面ティラミス(『アポロ』モチーフ)1290円
アポロ11号の月面着陸を本気で再現しようって、考えたんだろうね。なんだかティラミスみたいだね。
おいしい。アイスはしっかりコーヒー風味で小さなチョコチップが入っている。皿にばらまかれているのは、黄色いスポンジを粉々にしたものと、ココア風味のクッキー?的な、なんていったらいいかわからないけどサクサクしたもの。ティラミス自体はそんなに甘すぎず、個人的に苦手なべちょべちょ部分もない。茶色いスポンジはしっとりふわふわ、チーズ部分はとろとろでとてもおいしい。
宇宙飛行士も食べられるけど、コラボカフェメニューによくある美味しくないプリントせんべいなので先に食べるといい。
なんだかティラミスみたいだね。というか、ティラミスである。ちなみに、今年は偶然にもアポロ11号の月面着陸50周年でもあり、色々な意味でおいしいなと思う。
・ミュージック・サワー(『ミュージック・アワー』モチーフ)790円
淡い色のドリンクを注ぎ切って見せてよ
爽やかすぎるレモンをかち割ってる特別なサワー。
おいしい。爽やかなレモンスカッシュに、ほんのりミント味。ミント強すぎは飲めないのでありがたい。レモンを潰すともっと味が出そうだけど、ストローで潰したら種が出てきて飲みにくくなってやめた。甘すぎず、味も濃くなくて食事に合う。2杯分くらいは楽しめる。氷は割とすぐ溶けてしまうので、冷たいのが好きな人は早めに飲むといいかも。
ディナータイムにはアルコール入りの『ver.164』も頼めるようだが、それもきっとおいしいと思う。
この3品で私はかなりおなかいっぱい、比較的少食の人は時間制限ありだとキツイかもしれない。隣の人が頼んでいた「リリックラテ」が、ちょっとしたスープぐらいの大きさで、欲張って頼まなくて良かったと思った。
【店員さんの対応など~会計】
店員さんは持ち帰りに配慮して、コースターには飲み物を置かず、ランチョンマットも避けてくれる。
ドリンクと一緒に運んでくれたコースターに、店員さんの指の水滴が少しついてしまったものを、こちらが何も言ってないのに即交換してくれた。
ドリンクと一緒に冷たい水が来たので「冷たい水を下さい」は言うタイミング無し(言う勇気もなかったが)言いたい人はおかわりをすればあるいは。
レジにもサボテンが。お金を入れる皿もサボテンの形で可愛らしかった。
テイクアウトとカフェ会計のレジが隣なので、忙しいと中々会計して貰えない様子。
会計の際、手にランチョンマットを丸めて持っていたら「良かったらお使いください」と輪ゴムをもらう。
【店の外~缶バッジガチャ、テイクアウト】
店の隣にはグッズブースがあり、まだ待機列に並んでいる人がいた。食べ終わる頃にはスーベニアマグとスーベニアボトルくらいしかなかった。グッズ最優先で欲しい人は、先にグッズ列に並んだ方がいい。
その更に横にはバラ売りの缶バッジガチャがあり、ガチャは並ばなくても引けた。
1人5回までとのことだが、特に監視などはついていない。混んでる時にはいるのかも?
5回まわしてみたらダブったやつがあったので、ダブっちゃった〜と言っていた人に1つ交換してもらった。
テイクアウトは喫茶入口と同じ場所にあり、閉店までの好きな時間に引き換えを行える。まだ引き換えられていない商品が陳列されていたので、それだけ写真を撮った。
・グァバジュース (『グァバジュース』モチーフ)400円
※テイクアウトメニュー
喫茶ポルノがお送りする甘い甘いグァバジュース
これだけはお土産で君にあげるのもいいねぇ。
後日、グァバジュースを家で飲んだのだが、「どうせ市販のやつを詰めたものだろう」とタカをくくっていたら、まるで想像していたものと違った。お高くて濃厚な、とろっとしたタイプのフルーツジュースを想像してほしい。あの味だった。『甘いあまァア~~~~~い』かどうかは微妙なところだが(そもそもグァバジュースはそんなに甘くない)、バ〇リースのやつよりは甘かった。
ちなみに個数制限があるので、君にあげるお土産はないねぇ。
【ランチョンマットのラミネート~失敗~そして成功へ】
ランチョンマットをラミネートしに、池袋駅西口の『いいプリント池袋』という店へ。
店員さんは何度か同じ物を持ち込まれているせいか、すぐに対応してくれた。
「お時間10分ほど頂きます。ほとんど失敗することはないですが、万が一もありますのでご了承ください」と言われ、まあ大丈夫だろうと待っていると、
「本当にすみません…まさかの失敗してしまいました…」
ええーー?!と思わず笑いながら驚くと「これはどこで貰えるんですか!?事情を話して、1枚貰ってきてやり直します!!」と店員さん。
そこまでいいですよ、見栄えがそんなに悪くないならそれでも良いですと言うも、汚れがついてしまったのでやり直させてほしいとのこと。
店は整理券が必要な仕組みであること、マット自体は無料だが、入った人だけが貰えることを伝え、ダメだったら本当に大丈夫ですから…と連絡先を伝え近くの建物で待機。
20分後くらいに連絡があり、「できましたのでいらっしゃってください」と言われる。
なんと喫茶の店員さんも快くすぐに対応してくれたとのこと。ありがたく完成品をいただく。
※縦に入っている気泡は、持ち運ぶ際に自分でうっかり折ってしまったもの。不覚……
『いいプリント池袋』では、A3サイズまで290円ですぐに加工してくれる。他には『kinko's』という店舗でもできるようだが、500円とほんの少し割高のようだ。鞄に入らない場合は硬質ケースを買うという手もある。
触れ合った全ての人に素敵な対応をしていただき、あたたかい気持ちになった。
【感想】
地方民にはかなり難易度の高い企画だったが、非常に満たされた気持ちになり、20周年の目白押し企画の一つに参加できて本当に良かった。
グッズに関しては後日通販も決定したので、そちらで買えればいいなと思う。
コラボカフェというと、馴染みがない人にとっては「モチーフにかこつけて大したことない高い料理で儲けているんでしょ」という印象を持つ人もいると思う。実際料理が大したことなかったり、名前を使っときゃ売れるだろという魂胆が見え見えなコラボもたくさんあるのかもしれない。
しかし喫茶ポルノで実際に食べてみたものは、どれも本格的においしかったし、メニューに対するこだわりが物凄く伝わってきた。恐らく、企画者の中にガチのファンがいるんだろうと思う。
おいしい食べ物というのはそれだけで心が満たされる。そこに店員さんの親切な対応、愛に溢れた内装、何よりポルノのライブ映像が流れる中で食事をするという贅沢さが加わる。
20周年というお祭り感を味わえるのも今だけなので、これから行く人はぜひ期待していてほしい。行かないつもりの人も、検討してみてほしい。
【余談】
用事が済み街を歩いていると、なんと、『アゲハ蝶』が一匹飛んでいた。
なんとなく追いかけていると、ビルの角を曲がったところで見失ってしまった。
写真に収められなかったのが残念、冗談みたいだけどほんとの話。
次に東京に来るのは、いよいよドーム2Days。楽しみ。