ポルノのニコ生における『プリズム』『一雫』曲解説 書き起こし

2019年7/29日放送の晴一のラジオ番組「カフェイン11」において、10年ぶりに昭仁がゲストでやってきた様子が「ニコニコ生放送」において生中継された。その際、50thシングル『VS』のカップリングである『プリズム』『一雫』が初披露となった。二人がそれぞれの想いを込めて作ったとの前情報があり、各々の楽曲にコメントを寄せていた。それを元に曲の感想を書こうと思っていたのだけどもうだいぶ経ってしまったので、コメントの書き起こしだけ残しておく。今読んでも、それぞれに違った気づきや互いの視点からのイメージなどがありなかなか面白いコーナーだった。

 

 

・『プリズム』(詞・曲/岡野昭仁  編曲/近藤隆史・田中ユウスケ)について

晴:シングルが決まる前から、カップリング曲は20年のファンの皆さんへの感謝の気持ちとかいろんな方への感謝の気持ちを表現しましょうということになって。

昭:とはいえ曲の方は温めてた曲で前からあった。田中君(編曲の田中ユウスケ氏)が元々あったものをブラッシュアップさせて、それがかなりの変態アレンジだったので、ちょっとだけ戻してくれと。あの人いろんなことができる人だから。

晴:今もけっこう変態アレンジだけどね。

昭:今から聴いてもらう『プリズム』もかなり変態アレンジだけど、もう少しこう…ストーリーがあるから、20年という皆さんに感謝を伝える曲なので、もう少しわかりやすくてもいいかなって言ってサビの方をわかりやすくしてもらった。

晴:結果この感じ。

昭:田中君とやってきた10年近く、その辺の田中君の煌びやかさというかその辺のおもしろさというのもポルノのひとつの強い要因になってると思う。存分に出してもらえてる。本当に、今僕がこの歌詞においては思ってることというか、この一年特に濃い一年だった、しまなみがあって雨で中止になったけど、あそこからのストーリーを考えるとファンの人への感謝というかいろんな人への感謝、なんだろな、しまなみがあんな形で中止になったのに、誰も…本当は文句言いたいところをグッとこらえて、それでも私たちは豪雨災害に貢献できることがあればとか言ってくれたり、ほんとに感動的な一年だったからね。

晴:それもやったしアリーナツアーもやったし今度ドームも、あんなに不安がってた気持ちを汲んでくれたのかちゃんと満員になった、なったんじゃろ?完売したんよね、ほんまにね、よぉ愛してくれとるな~。

昭:まぁ〜ほんまにね、わかってたつもりだったんじゃけど、ほんとにそれを、今更かい!って言われてもしょうがないんだけど、ほんとにすごい今年はほんとに、この一年は特にそれはありがたいなと思えたので、その気持ちをほんとに存分に書いたというか、あんまり迷うことなく、でもちゃんとこんな気持ちを伝えたい!と思いながら書けた、かなという曲です。

 

(曲を流し終わって)

昭:でも難しかったなぁこの曲思ったより。自分で作っときながら。色々こうチャレンジしすぎたなっていうのがね。若干歌ったあとにきづいたけどね。

晴:難しい?

昭:難しい。

晴:何が難しい?

昭:まずテンポに自分の歌にグルーヴを出すみたいなとこがとっても難しかったです。やっぱこの疾走感を無くさまいとしてやっぱこうテンポをキープしたけど、わりとやっぱそれをこう消さない歌を歌うみたいのに必死だったなという気がしますけどね。

晴:そういうもんがあるんですね。

昭:そいういうもんもあるでしょそりゃ。

晴:いやいやテンポがあるけぇなんか…一生懸命歌いよったらいいかと思うんじゃけど。むしろ逆にそういうことがあるんじゃね。

昭:まぁ意識がそうなってきたみたいな、ほんまに気がついたら勢いを殺してたみたいなことってあると思うからさ。テンポがあって、音程もよくて言葉がはっきり歌えてて声量もあってみたいなことだけじゃなくやっぱこう…なんていったらええんかな…ちゃんとした置き所に置かんと、歌が、曲が進んでいかんみたいなことってないですか?

晴:いやあると思うよ。

昭:そうなんです。

ギターが難しそうというコメントに対して

晴:ポイントは"無になる"ことです。

 

 

・『一雫』(詞・曲/新藤晴一  編曲/篤志)について

晴:これは僕ですね。まぁさっきも岡野君が言ったように、このカップリングはそれぞれの20年に対する想いみたいな曲にしようってコンセプトから歌詞を書いたんですけれども、まあ曲調も相俟ってありがとうというよりかは、どっちか言うたら"ダイアリーシリーズ"みたいな、ポルノで言うと。

昭:はあはあ。

晴:今思ってることを今まで思ってきたことを…歌詞にしたためたっていう…曲ですね。

昭:なるほど。

 

(曲を流し終わって)

昭:ラップのとこが(コメントが)えらい湧いとったけど。

晴:まあ…言うたらね、僕じゃないですかラップは。

昭:あれ俺もめっちゃ準備しとったのにね…俺が自分が歌うと思ってすげえ譜割りとかもなんかこう…なに?レコーディングし終わったあとになんか(晴一が譜割りを)入れよったやんか。

晴:うん。

昭:「あっ、俺にわかりやすくやってくれよんじゃな」って思って。

晴:本気でやってました僕は。

昭:ほいで譜割りもすげえ俺ちゃんと調べてあ~ココこうやってやるんじゃ~って言って練習しよったら、「あそこ、わしが歌うんじゃけど」言われて!!

晴:ふふふwww

昭:なんか、なんかすごい恥ずかしかったわ!なんか恥ずかしいな俺…自意識過剰?!俺が歌うと思うじゃんやっぱ!

晴:いやいや…(嵐の)櫻井君の位置ですよね僕はね。

昭:サクラップの。ハルラップで。やかましいわ!!

晴:しょうがないですよ、しょうがないですよ。ほんとならね、こういうテーマの曲じゃなかったらもちろん任しとったじゃろうけど、こういうテーマじゃったけぇ、自分の声が入っとってもいいかなぁと思って…やってみたんですけれども。

昭:ほんま俺がやると思うとったわ~~よーし、俺もなんか"ほんとはできるんだぞ!"みたいなとこをね、見せたかったんよ…。

晴:でもこれ(編曲の)篤志とデモ作った時に、「これ絶対ラップ入ってくるよ!」って、「これリップスライムならラップ入ってくるよ!」て、面白おかしくやりよって、それで入れたらばっちりハマって、これはこういうパートにしようって。でまぁあれが歌いよって、ほんとのレコーディングでけっこう熱入れてやったら、(篤志が)「そういうことじゃないんです」つって(笑)。なんかいい声で歌おうとかやろうとしたら、「もっとあの、申し訳なさそうにやってほしいんですけど」って言われて。

昭:篤志が?ああそう?!なんちゅうリクエストなんよ、初めて聞いたわ!"申し訳なさそうにやってくれ"?(笑)」

晴:本気でやったら怒られた…。

昭:ああそう!(笑)いつかあそこ俺が奪ってやるからな…他のとこ歌うてくれ。わしあそこだけ歌うけぇ。

 

おしまい。