2023年9月より、25周年イヤーに突入したポルノグラフィティ。20周年の東京ドームがつい最近のことのように感じられるため、もう5年経ったの?!という気持ちでもある。ホール公演が多かったため、アリーナツアーは2018年の『UNFADED』ぶり。また、周年で且つアルバムの無いツアーということで、選曲にも期待が高まる。更に今回は、初めての試みとして「カメラで撮影可能な時間を設ける」ということも大きな話題となっていた。正直なところ、撮影に関しては不安な気持ちも大きかったが、行ってみないことにはわからない。「ポルノグラフィティは一日にしてならず」というタイトルを冠するこのツアーは、一体何を見せてくれるのだろうか。
ちなみに公式もなんとなく迷っていた様子の『ワズビル』というタイトルの略称は、ポケモンみたいでかわいいので結構好き。
<参加公演>
2024.1.13 ポートメッセなごや 第一展示館
2024.1.20 北海きたえーる
2024.2.10 さいたまスーパーアリーナ
2024.2.11 さいたまスーパーアリーナ
2024.3.9 福岡国際センター
2024.3.30 有明アリーナ
☆ステージ
会場に入ってまず目に入ったのが、大きなモニターに映る城壁だった。ヨーロッパの城のような石造りの堅固な壁が静かに映し出されている。映像の両端には、金色の文字でツアータイトルが印字されている深紅の垂れ幕がゆっくりとはためいている。アリーナツアーのセットらしく、センターステージは横が広く、真ん中からはアリーナ中央に向かって花道が伸びている。花道は中腹ブロック付近まで長さがあり、いつもより幅も太く、ぐねぐねとうねった特徴的な形をしていた。
花道はこんな感じ。蛇行しているのと、幅が広めなことがわかりやすい。
…自分が撮った写真を載せられるの、かなり革命だ!!撮影OKタイムに時に撮った写真なのだが、何の時なのかは後述。
☆開演前~オープニング
入場前の話になるが、今回はツアートラックを置ける会場が少ないため、代わりに同じデザインのフォトブースが各会場に設けられていた(サムネ参照)。初日はみんなそわそわと遠巻きに写真を撮っていたが、ツアー途中から長蛇の列ができる人気スポットになっていたため、早めにカメラに収めておいてよかったと思った。
アリーナツアーではお馴染みの客いじりのコーナーは、久々に誕生した新しいナビゲートキャラの「真実のクチ所長」が担当していた。今回、モチーフが「ローマ」「塔」「工事」という、統一感のあるような無いような感じだったため、その中でも「真実の口」から引っ張ってきたのは意外……かと思ったけど、ポルノチームってそういえば前からわりと突拍子もなかったなと思った。
客電が落ち、ファンファーレが鳴り響く。マーチのようなドラムのリズムに合わせて聞こえてきたのは、なんと行進曲風にアレンジされた”あの曲”のメロディだった。瞬時に対応し「Fu Fu!」と声を上げる客席。声に応えるように、ステージの奥からサポートメンバーが出てくる。そして、新藤晴一が、続いて岡野昭仁が登場し、曲がりくねった花道を先端に向かって歩いてくる。アリーナ席から見ると、少し傾斜がついていたようで本当に城から出てきたように見えた。歓声の中をゆっくりと歩いてくる2人の姿はまさに、王の帰還とも思える堂々たる姿であった。
M1 Century Lovers
そのままイントロへと続き、なんと1曲目から銀テープが!!アンコール以外での珍しい『Century Lovers』に会場は大盛り上がり。今回、東京ドーム以来4年ぶりの声出し解禁ライブということもあってか、向こう側の”やる気”をひしひしと感じる。会場の「Fu Fu!」の大きさに思わず笑みをこぼす昭仁。
M2 テーマソング
感想としては「なるほどね。」といったところであるが、昭仁の「やっと歌えたね~!!」という言葉に、4年という月日の長さを感じた。声が出せない期間であるにも関わらずライブでやり続けていたのはこのための刷り込みだったのか、と思えるほどの会場の歌声の大きさに、曲の目的がようやく果たされたなぁという実感があった。
M3 キング&クイーン
正直に言うと初日は3曲目にして「えっ今回こういう感じ?!」と思った。ド直球に明るい曲の連発に早くも胃もたれを起こしかけていたが、声出しがやりたいことはわかっていたのでなんとも言えず。しかし全貌が見えた2公演目からは普通に楽しすぎる♪♪♪となった。むしろ最初にこのテンションの曲を消化してくれたのはありがたいともいえる。《限りある人生 たとえ満たされても 留まることを選ぶより また次の一歩を刻む いつでも挑戦者でいよう》と言葉通り歩み続けて生きたポルノが歌うのは結構グッとくる。
M4 Mugen
こういう感じ?と思わせておいてここに『Mugen』を置いてくるのはずるすぎる。というか、ほぼ3曲目でMCを挟むのがこれまでのセオリーだったため完全に油断しており、やられた!!!と思った。きちんとカッコいい曲で締めてくるあたり、すでにポルノに転がされている感覚がある。《それは祈りの姿に似ていた》で昭仁が跪いて祈るポーズをするのが大好きなので、毎回わかっていても興奮した。2番に入ったあと、昭仁が下手から上手に走りながら大移動しスピーカーを飛び越えていく(もちろん歌いながら)のを当たり前にやってのける姿をみて、やっぱアリーナツアーってこれだよな!!と思う。Mugenのギターソロの晴一ってなんであんなにカッコいいんですか。
ここで最初のMCに。「わしらがーーー!!ポルノグラフィティじゃ!!」に\イェーーイ!!/と返せるのも、久々の体験となる。
昭「ライブで声出しができるんは4年ぶりなんじゃけど、みんなすごいよ!本当にすごい!みんなの気合が伝わって来とるけぇ、わしらも大いに盛り上げていきたいと思います!」
晴「今回のライブから、実は初めてやってることがあって。人生で初めて、コンタクトレンズをつけとんよ。なんか、せっかくこういうステージでやってて、楽しんでるお客さんの顔とかがちゃんと見えてないのって、もったいないなと思ってきて。それでつけてみたんですけど……よく見えますね!なのでこう、皆さんの顔をしっかり見て帰ろうと思います。」
このコンタクト談義は毎回やっていて、昔からコンタクトをつけている昭仁に「今更?齢50を目の前に?」「楽屋でうるさいんよ、入らないだの表裏がわからないだの」など茶々を入れられていて、最終的には「明日で大騒ぎが終わると思うとせいせいしますね」と言われていた。
昭「え~新年から能登半島の方で大きな地震があって、まだ復旧が続いている中で不便な暮らしを強いられている人もいると思います。心から、お見舞い申し上げます。こういう震災や大きな被害に対して、わしらみたいな存在ができることは少ないんだけども、今日最高のライブをして皆さんが元気になって、その力が大きなエールになって遠くまで届くことが、わしらにできることなんじゃないかと思っております。なので、ここから一緒に多いに盛り上げていきましょう!!」
あえてこういった話題に触れてくれる昭仁の真摯さが好き。
昭「ポルノグラフィティは今年25周年を迎えるということで、まぁ今までも心の距離が離れていたわけではないけども、改めて皆さんと一緒に、セレブレーションして、リユニオンしていきたいと思います!聴いてもらう曲は、『REUNION』」
M5 REUNION
初日はMCの流れをミスってやや「『俺セレ』じゃないんかい」という空気になってしまったが、暗いステージが寒色のレーザーに照らされ、緊張感のあるピアノのイントロで一気に空気が引き締まる。『REUNION』の頻度が高いのはかなり嬉しい!惜しくもシングルカットされなかった曲ではあるが、こういうアップテンポではないマイナー調のタイトなロックナンバーはどんどんやってほしいのでこれからも随所で披露してほしい。この曲はなんといってもCメロの《止まった思考と 固定された視点だ I am you,Here is there 真理を孕んだこの矛盾》というパートの岡野昭仁の咆哮にも似た歌声が好きすぎるので、毎回自然と息を止めて聴いた後、感嘆のため息を漏らさずにはいられなかった。
M6 俺たちのセレブレーション
頭サビのあとにボン!と火花が上がる。俺セレは2曲目でした。こういうアニバーサリーな雰囲気によく似合う曲だし、ライブで聴いてこそのお祭り感があるので結構好き。バックモニターにこれまでのライブの映像が次々と映し出される演出があり、ステージと交互にチラ見しながら2人とも若っ!あっあのライブだ!等と楽しんでいた。
《今日の月は格別に綺麗でしょう》から昭仁がセンターで黄色いライトにパパパパ~っと照らされるところが好き。あと冒頭で《丸い月》を大きな黄色いライトで表現していたのもよかった。
M7 アニマロッサ
なぜか披露頻度が低い『アニマロッサ』だが、ここできちんと渋めのシングルも押さえてくれるのは嬉しい。間奏では原曲にないサポメンによるソロ回しと、晴一の長めのギターソロがありとてもカッコよかった。モニターの映像が最初はモノクロで大サビでガラスが割れ、カラーになるという演出がされていてドラマチックになっており好きだった。原曲は割と内なる情熱を燃やしている感じの雰囲気だが、ライブで聴く昭仁の歌唱は圧倒的に力強く、アッチィ!!!という迫力があり素晴らしかった。
今ツアーの中で、この『アニマロッサ』という選曲が個人的にトップレベルで刺さっていて、毎回この曲を聴くたびに岡野昭仁にメロメロになっていた。
なんていうか……これまでこの曲にそんな感情は抱いていなかったのに、歌詞全体を通して改めて聴くと、このタイミングの『アニマロッサ』ってポルノグラフィティから私たちファンへのラブソングなんじゃないか?という思いが強まってしまった。
君がここにいることで僕は僕でいる意味を知るんだ
ほとばしる真っ赤な愛情 僕の命を燃やしてる
君の為に僕はいるから
この肉体(からだ) この心 君をずっと守りたい
そばにいる 終わりまで 離さない
ファンへのラブソングなんじゃないか?(2回目)
実際この曲はラブソングではあるとは思うんだけど、この25周年というタイミングと昭仁らしいストレートな歌詞が妙に刺さってしまい……私は常にポルノグラフィティと生涯を全うする気満々のため、《君とここにいることを僕はそれを愛と呼んでいいのかい?》や《離さない 終わりまで》なんて言われると、言質取ったから!!みたいな気持ちになった。勝手に。
M8 メリッサ
ベストアルバムでも出したのかってくらいバンバン有名タイトルを出してくるあたりポルノの持ち球の多さを実感する。今回珍しくイントロのパパン!パン!という手拍子の時間が無かったのがちょっと寂しかった。ライブのメリッサといえばあのサビのロングトーン……だと思っていたのだがそれもやや控えめ。なので割とスタンダードな印象を受けた。
ANIPLEXのイベントにシークレット出演し、ハガレン枠で『メリッサ』を披露したことで結構反響があったことは知っていたが、それがきっかけでツアーのチケットを取ってくれた人をSNSで見かけたりしたので、やっぱりヒット曲があるって強いなぁと思った。
M8' ミュージック・アワー
愛知公演より後から入れ替え枠となったことで、『メリッサ』の方があまり回数を聴けず。『暁』ツアーではファンクアレンジだったが、今回はこちらもスタンダード。映像もいつもの感じになっていて、落ち着くなぁと思った。
ここで、今回は太い花道が伸びているので、その先端に行ってセッションをやりますと宣言があり、昭仁の掛け声でスタッフによるセッティングが始まる。
ここで毎回、準備の間の繋ぎトークがわりと長尺で行われていた。内容としては、いつもの他愛もない話を膨らませたようなものが多く、公演ごとに違う話をしていた。覚えている中では、
・札幌:ホテルのテレビで見たイオンのCMで作っていたパスタがおいしそうだった
・埼玉:「さいたまスーパーアリーナでやります」って言うとやっぱり気持ちいいよね
・福岡:X JAPANのToshiさんがサウダージを歌っていた、緑黄色社会がTHE DAYをカバーしたらしい
・有明:コンタクトで騒いでいる晴一がうるさい、コンタクトの仕組みについて
大体こんなような話だった。
また、毎回「男のお客さんが増えた」という話をしていて、実際本当に増えたなぁと思った。私がライブに行き始めた頃は明らかに女の人が多く、そこから徐々に性別比が変わってきているなぁとは思っていたけど、ここ数年は更に顕著でもう5:5くらいになっている気がする。ロックフェス等の効果?わからないけど、同性の人にもカッコいいと思ってもらえるポルノはやっぱりカッコいいんだと思った。女性としては、テニプリを男性が読んでるみたいな嬉しさを勝手に感じている(?)
一通り話し終わると、2人とサポメンがぞろぞろと花道を歩いてくる。趣向を変えてステージを広く使ってくれるのは嬉しい。
M9 Sheep~song of teenage love soldier~(アコースティック)
初日で『Sheep…』とタイトルを言った瞬間の会場の叫びがすさまじく、同行者に「途中みんな“ミ゛ャッ!!”って踏まれたネコちゃんみたいになってた曲あったよね?」と言われた。それくらい、待ち望まれていた人気曲でもある。『テーマソング』の会場別円盤特典映像で弾き語りが披露されていたので、ライブで聴けるとは思っておらず、かなり嬉しかった。曲名の通り、すごく可愛らしい10代のラブソングだが、昭仁の歌声が明るくキラキラになっていてすごい表現力だった。ラスラビのフレーズを2回繰り返すのも好きだった。
途中までは「この曲はまだ30代の時に僕が作詞したんですけど、その時はまだ10代の頃の甘酸っぱい気持ちが残っていたのかな?もうアラフィフになってしまいましたけど、そんなような気持ちなんかを思い出してやってみましたよ。」というMCだったのが、最終的に「この曲をやるのは久しぶりなんだけど、カップリングの曲であまり日の目を見ない場所にあるのに、みんながワーッて言ってくれて、その反応を見て、皆さんが本当に細かいところまで大切にしてくれているんだなと思いました」という内容になっていた。ファンからすると当たり前のことで、もっとレア曲聴かせてくれ!とも思っているので、これからも素直に態度に出していこうと思った。蝙蝠やってください。
M10 ジョバイロ(アコースティック)
アコースティックでもう1曲、ということで『ジョバイロ』が。『暁』ツアーでも披露されたけど今回は弾き語り。ミナチンさんのアコーディオン演奏から始まるアレンジが素敵!やっぱり会場が昭仁の歌声でいっぱいになる空間は何にも代えがたい幸せな気持ちになる。ギターはスタンダードに晴一がガット、tasukuさんがアコギ。3本持ちってもうやらないのかなぁ。
演奏が終わり、ステージが暗転すると共に何か電子音のような音楽が聞こえる。モニターに、一輪の花が映し出される。そこへ、2足歩行のバッタのキャラクターが出てきた時に「あっ」と思う。雷と嵐の中、花の下で雨宿りをするバッタ……バックではミナチンさんが繋ぎのメロディを奏でてくれている。そして、予感通りの曲が始まった。
M11 フラワー
ここにどっしりとしたバラードが来る選曲。この曲は最初聴いた時に、半音下げているなぁと思ったんだけど、なんか音程がふわふわしてて、公演の中盤に安定してくるまでよくわからなかった。演奏は下がってるのに歌は原キーみたいな……?人と話していると、下がっているという人といや下がっていないという人に分かれていて、やはりどっちつかずに聞こえていたみたい。不思議だ。《春には氷を割って》から、緑色のライトとピンク色のライトに変わり会場いっぱいに花が咲いているような表現が美しかった。
M12 夜間飛行
「ポロン…」とピアノのイントロがなった瞬間、『BE』ツアーの衝撃が再来する。ここで?!今?!聴けるんですか?!と、喜びと驚きが混在した。アルバム曲はどうしてもシングルと比べるとそのアルバムツアー以外での披露頻度が減ってしまうため、なかなか聴ける機会がないのだが、本当に大好きな曲なので嬉しかった。
演出も非常に素晴らしく、モニターには飛び立つ飛行機と夜景が映し出され、花道は滑走路のように縁のライトが点々と灯り、サーチライトのような光の筋が会場を照らす。そして最後には飛び立った飛行機が着陸し、初めとは逆の順番でまた花道のライトが道を作る。花道までもが舞台装置になっていることは、スタンド席に座ってから初めて知ったので、やはりアリーナ公演は色々な角度から見るのが大事だなと思った。
進化し続ける岡野昭仁の歌声は更に艶っぽく、後半の公演はほとんど目を閉じてうっとりしながら聴いていた。一点気になったのは、サビ終わりのフレーズが若干原曲と違っていたことだが、昭仁はあまり露骨に歌い方を変えないタイプだと思うので『続』のドリーマー現象が起きていたかもしれない。
ここで、暗転したステージから昭仁が捌ける。聴いたことのないメロディが流れてきて、新しいインストのコーナーになった!……と思ったら、なんと晴一が歌っている!!!というより、なんか見たことある機械を使っている!晴一は確かにマイクを通して歌っていたが、ギターの音を声に変換する機械を使って歌っていた。恐らく、ヴォコーダーもしくはトーキングモジュレーターという機械だと思うのだが、素人目にはどちらかわからない。
とにかく、このインストが本当にカッコよかった。晴一の歌声は『ウェンディ』や『Hey Mama』でも聴ける通り、いつもだとふわふわとした感じなのだが、この「ギターを言語にしている」感じがめちゃくちゃ刺さった。これまでの『didgedilli』などのインスト曲も好きだし、やっぱりギターを弾いてるところが一番カッコいいなぁ…と思っていたのだけど、この「ギターで歌う」という技はさすがにずるい(?)。ほぼ1曲分くらい長さがあったし、音源化して次のアルバムとかシングルに収録してくれないかなぁ。勿体ない。
しかし結局どっちの機材を使っているのか気になる。FC会報とかで恐らく明かされるのだと思うけど、SNSでも意見が分散していた。この2つは音声を変換する仕組みが各々違うらしいのだが、調べてみたところ、
トーキングモジュレーター(トークボックス):「口の中に入ってきた音を声を出さずに口を言葉の形にして言葉にする」
ヴォコーダー:「マイクを通して楽器に言葉を入れ、楽器から電子音を出す」
という違いがあるようだ。トーキングモジュレーターを使っていた『NaNaNa サマーガール』の時はマイクとは別にもう一本機材があったから、多分ヴォコーダーの方…?
M13 オレ、天使
インストが終わった瞬間、サイレンが聞こえてきた時に「やられた!!」と思った。この流れはさすがに予想していなかった。アルバムの無いツアーはこういうところが面白い。しかし、再び登場した昭仁の姿に違和感が。……なんか、羽つけてる!!天使の!!天使だからって?!?なんで?!正直混乱してしまった。私はポルノにはこういうの求めてないんだよ……と最後まで納得できなかったんだけど、どうやらツアー終了後のポッドキャストによると昭仁には明確な意図があったようで。でもごめんなさい、要らないです…(笑)
演奏と歌唱はもちろん最高にカッコよかった。『UNFADED』とも違うアレンジで、わりと原曲寄り?今回はそういうアレンジが多い気がする。ギターソロ前の《赤い空が迫りくる》でめちゃくちゃロングトーンにしていてウワーー!!!てなった。冒頭と最後の語りがリアルタイムだったのも久々!ただ、昭仁が「今生きてる人間って100年後には誰もいないんだよな?」を「誰も残ってないんだよな?」と毎回言っていて、微妙にニュアンスが違うのもまたご愛嬌だった。
M14 170828-29
ここでまた『BE』からの選抜。新藤晴一のシニカルな文学全開の選曲に唸る。『オレ、天使』とはまた違う方向で世界の憂いを切り取りつつ、重くなりすぎないロックナンバーにしていることでライブでも盛り下がらない。歌詞に合わせて《ピースサイン》の形(V字)に炎が出てる!
M15 アビが鳴く
私は普段あまりセトリに対して深読みしないタイプなのだが、今回アコースティックセッション以降のこのブロックの流れは非常に美しかったと思う。人の生について歌う『フラワー』で始まり、愛の残り香を描く『夜間飛行』で夜の空に飛び立ち、インストでガラッと雰囲気を変えたかと思えば更に高いところにいる『オレ、天使』から世界を俯瞰で見て、天使からの警告を具体化した『170828-29』、そして平和を祈る『アビが鳴く』。2人はあえてライブ中に言葉で語ることはしないが、押しつけがましくないしっかりとしたメッセージの忍ばせ方を感じた。
この『アビが鳴く』という曲をこのライブで聴けてよかったと思う。“平和”について歌詞を書くことの難しさを晴一は何度も話しており、書くことに対して抵抗があったとも言っていたが、私は結果的にこの曲が生み出されてよかったと思っている。
小さな船で波を切り裂き
朱い大鳥居をくぐれば
あらわれる水上の神殿
見上げて私は祈るよ
私は新藤晴一の、心の中に景色が広がるような情景描写をとても愛している。『アビが鳴く』はいつ見ても本当に美しい歌詞だと思う。ステージに立つ人が“戦争”や“平和”について明確に表現することは、時に個人の主張が強くなってしまったり、表現の意図とは別に説教くさく感じたり、シリアスで重くなってしまったりする懸念があり、想像以上にバランス感覚が求められることなのだと思う。しかし、私は2人の表現に対するバランス感覚がとても心地の良いものだと感じる。
音が薄めのオケをバックに昭仁のまっすぐな声が歌うことで、毎回ハッと引き締まった気持ちになった。ボーカルがきちんと前に出てくる感じの調整がかなり良かった思う。作曲は昭仁だが、この非常にドラマチックなメロディも大変素晴らしい。重すぎず、軽すぎず、アレンジも現代的でありながらもしっかりと心に届く、絶妙な曲だと思った。
また、『オレ、天使』の語りと『アビが鳴く』の歌詞に「100年」というキーワードが共通していることにも着目したい。『オレ、天使』では、語り手である天使が半ば嘲笑し諦めたかのように、
あーあ、これだけオレが正しい道に説いてやってんのに、
今生きてる人間って100年後には誰もいないんだよな?
かくも儚きかな……人生
『オレ、天使』アウトロ部分より
と述べている。これに対して、『アビが鳴く』では
世界がどんなに変わっても
平和を祈る想いだけは
百年先に生まれる子らと
同じでありますように
『アビが鳴く』より
このように「未来」へ込めた祈りを歌っている。例え天からの啓示を受けたとしても、今を生きる人間はいなくなってしまうけど、せめて平和に対する気持ちはいつの時代も受け継がれ、恒久的なものであるように。セットリストがこんなにピタリと(恐らく意図的に)繋がった構成になっているのは結構珍しいかもしれない。
ここで、しっとりした空気のまま晴一が静かに話し始める。
晴「新曲を作ってきたんですけども。……あまり一般的な言葉じゃないかもしれないけど、経済用語で『失われた何十年』っていうのがあって。ポルノグラフィティの25年の活動も、歴史の中で見れば、すっぽりこの中に入ってる。けど別に、これまでのことが全部『失われた』ものかというと、そうとは思えないし。『明日はいい日だ』とか、『未来は明るい』とか、そんなふうに、ここじゃないどこかとか、今じゃなくて明日にしか幸せは無いのかっていうと、俺はそうは思わなくて。ここじゃない場所じゃなくても、今いるこの瞬間にも、幸せはあるんじゃないかという……そういう…曲です。聴いてもらう曲は、『解放区』。」
M16 解放区(新曲)
冒頭から、《夜の国の女王》というワードが出てきた時点で、あ~~新藤晴一の歌詞だ~~~!!!と思った。最初に聴いた時、全体を通して感じたのは、あえてポピュラリティを追求しすぎず、新藤晴一の言葉で書かれている”意図した手癖”のような手触りだった。晴一がずっと言ってきている「“明日はきっといい日だ”という言葉の不確定さ」を凝縮したような曲だとも思った。どこかじゃなくて、今ここにある幸せをみんなで嚙み締めよう、今という時間を、この空間を愛そう。ライブという『解放区』を、ここがファンにとって安寧の地であることを全力で肯定してくれる、優しい歌だと感じた。あえて晴一節全開で書いているのは、長年追い続けているファンには伝わるだろうという、一種の信頼なのではないだろうか。私はそんな風に受け取った。その言葉を、岡野昭仁の力強いボーカルが歌い上げて届けてくれるのがポルノグラフィティなのだ。
ここからライブはラストスパートへとギアを上げていく。「まだまだ盛り上がっていこうぜーーー!!」という昭仁の煽りが、会場のボルテージを上げていく。
M17 空想科学少年
個人的に、『空想科学少年』はシリアスな世界観が魅力だと思っていたので、この曲をここで使う?!という驚きがあった。確かに人気曲だと思うしカッコいいし私もベスト10には必ず入れたいくらい好きな曲だけど、盛り上がっていこうぜ~!!みたいな曲かなぁ?!《感情なんてもういらないよ》って曲だけどいいのか?!と最初は戸惑っていたけど、2人が異様に楽しそうだったのでそのうちどうでもよくなった。好きな曲が固定で嬉しい。
この曲では2人が花道まで歩いて来て、昭仁は縦横無尽に歩き回り、晴一は先端に立てられたスタンドマイクまで来る…という流れだったのだが、晴一はニコニコしながらゆっくりテコテコ…と歩いて来て慌ててシールドを挿す、というのをほぼ毎回やっていた。そのくせ階段に足をかけてギターを弾いててカッコいいしなんなんだこの人は
M18 ハネウマライダー
初日だけはミュージック・アワーだったこの枠。結局後述の理由で愛知2日目からハネウマ固定になった。おふざけ無しの“男前ギター”が嬉しい。《Mirror取り付け 見つめた後ろに寄り添う人》で昭仁が親指で背後を指すと、その先に晴一がいる……というのを見るたびにさすがに”エモ”を感じた。別に昭仁は晴一を指しているわけでもないしポルノにどっちがリーダーとか無いのはわかっているけど、2人が見せてくれた景色が眩しかった。ラスサビでは花道の先端からブワーーーとキラキラの紙吹雪が舞う。東京ドームで見た『VS』みたいだった。今回は本当に声出しも特効もモリモリで、ポルノチーム側の「全部やっちゃお~」という気概を感じる。花道の先端付近で見たときに頭上からいっぱいキラキラが降ってきて、楽しかった。
M19 アポロ
すごい勢いの畳みかけ。来てくれたうちの一人が『アポロ』を生で聞きたいとずっと言っていて、始まった瞬間「ヒャア!!」と言っていて嬉しかった。今回、ポルノには珍しく“客に歌わせる”というシーンがあったが、私は最初乗り気ではなく……というのも、限りある人生の中で1秒でも長く昭仁の歌声を聴いていたいためで、その瞬間が削られるなんてもったいない……!!と思っていたのだが、昭仁があまりにも嬉しそうにするため、後半からは全力で歌っていた。まー、アニバーサリーだし、たまにならいいと思う。それにしても、一番有名な部分ならともかく、2番まで歌わせるのはファンのことすごく信じてるな…と思った。まぁ、歌えますけど。
M20 サウダージ
大盤振る舞いにも程がある。飛ばしすぎでは?!どこまでもエネルギッシュな姿を見せてくれるポルノ、改めてすごい。マイクを通してだが、昭仁のアカペラから始まるアレンジで『続』ツアーを思い出した……。『ハネウマ』が始まると、あーもうそろそろライブ終わっちゃうのか~という気持ちになるのだが、今回後半が怒涛の展開でまだ続くの?!まだ続くの?!嬉しい!って毎回思っていた気がする。昭仁の歌声が本当に素晴らしくて…初期の曲を聴くと、改めてその進化を感じることができて、何回か涙が止まらなくなってしまった。
M21 オー!リバル
最後の最後にこの曲。『ジョバイロ』『サウダージ』『オー!リバル』が競合するのは実は『UNFADED』ツアーと一緒なのだが、全く違う構成に感じたし、物凄い質量で最後まで押し切られた気分だった。声出しに始まり、声出しに終わる。やっぱり、全力で盛り上がれるライブは楽しい!と思った。『オー!リバル』という曲のパワーを再認識した盛り上がりだった。
曲の最後の「ジャーン!」に合わせて、オープニングで映像投影されていた大きな垂れ幕の本物がバサッ!と両端に降りてきて、大歓声でフィニッシュ。
『PG wasn't built in a day』—―—そのタイトル通り、これまでのポルノの歩みを思い出しながら一緒に駆け抜ける…そしてその道は、今日この瞬間へと間違いなく繋がっている。そんな本編だった。
久しぶりの「ポルノ」コールが会場に響く。今回は最後のブロックの勢いが凄すぎて、終わるたびに高揚感に息切れしていた。誰もいないステージに、ラストで落ちてきた垂れ幕だけが重そうに揺れていていて、それが先ほどまでの熱気の余韻を残しているようで、なんとなく毎回見ている時間が好きだった。
アンコールの声に応えてステージの明かりが点く。しかし、今回先に出てきたのはサポートメンバーではなく、ポルノの2人だけだった。
EN1 アゲハ蝶(弾き語り)
2人だけのアコースティックセッション。ツアーの中盤あたりから、昭仁のいつものアコギが変わっていることに気がついた。あの粒立ったやわらかい音とはまた違い、クリアでパキッとした感じの音色に変わっていた……気がした。『アゲハ蝶』自体は声出しができないライブ、それこそ初のオンライン配信ライブ『REUNION』からやってきていたが、やっぱりコーラスができるのは楽しい。
間奏からラスサビに入る前、昭仁が毎回客に対して「あと一回!」と言うのだが、転調してからも「ラララ」のコーラスがあるので、特にやめる人はいなかったと思う。なんで毎回言ってたんだろう(笑)。福岡では「あとひと回し!」と言っていて、コーラスのスタッフかなんかになった気分で妙にウケた。
EN1' ハネウマライダー(初日のみ)
実は初日のみ『アゲハ蝶』に代わって珍しくアコースティックのハネウマが披露された。後から明かされたことだが、最初はここがセトリ変更枠だったが、実際やってみてここを『アゲハ蝶』に固定し、本編にハネウマを入れることで『メリッサ』の枠が入れ替わりになったらしい。確かに盛り上がりやコーラスの有無などを鑑みると、ここがアゲハ蝶固定でよかったとは思う。アコースティックのハネウマ自体はこれまでもアレンジ違いで披露されたことはあるが、図らずも1回のみの演奏を聴くことができて、レアな回となった。
1曲を終えると改めてサポメンの方々が登場し、いつものメンバー紹介が始まる。今回もドラムのみ2人体制。『暁』ツアーまでステージを降りてもPA卓にいてくれたnang-changは不参加となったのが少し寂しかった。
ここで最後のMCとなるが、福岡1日目の晴一のMCがかなり晴天の霹靂というか、心に残ったので記しておく。まず、この日までに晴一は何度か「わしらもここまでありがとうとは言うけど、君たちがずっと求めるけぇお互い様だと思うんよ。」というやり取りをしており、それがある前提でのMCだったのだけど。
晴「…君たちのおかげでここまで来れましたありがとう~言うんは勿論なんじゃけど。よく考えたら、ここまでやらせたのも、君たちなんだからね?…君たちのせいで。君たちが、やめられなくさせたんだからね?早めに切り上げときゃ、まだサラリーマンに戻ったりカタギになれたのに。もう会社勤めなんかできんからね!君たちが、それをできなくしたんだから。この先、急に飽きたとか無しだからね?これからもずっと、ついて来てくれないと………頼むよ。」
見間違いや誇張した記憶でなければ、このようなことを後半はポツリ、ポツリと小さめの声で言っていたのを、まじか?!と思って聞いていた。新藤晴一に、こんなにストレートに「ずっとついて来て」と言われるとは思ってなくて、動揺したが正直かなり「言質取ったからね!!」の気持ちだった。そんなこと言われなくても一生ついていくのに。ねー?(?)これに対して昭仁はウンウンと頷きながら聞いており、言葉に詰まった晴一に「もう一人の、会社員の適齢期を過ぎた人から…」と振られ通常運転で「ええ~~!!」といつもの調子で話し始めたのが余計に面白かった。
昭「えー、これまでの25年を振り返った時に『山あり谷ありで、紆余曲折ありました』みたなことを言った方がカッコいいのかもしれないですけど。よくよく考えてみたんです。その結果、ポルノグラフィティの25周年は、『順風満帆』でした!途中そりゃ迷ったこともあるし、この道でええんかな、なんかこの先が見えない、道が半透明になっとるぞ?みたいに立ち止まった時もありました。そんな時もずっと、ファンの方々の『もっと進め!もっと行け!』という声が聞こえてきて、その声のおかげで太くてまっすぐな道が見えて来たんよ。皆さんのおかげで、ここまで来ることができました。これからも、皆さんが作ってくれた道を歩いていけるようにまだまだ頑張りますんで、よろしくお願いします。」
初日は「一緒にピラミッドを作るみたいな、一生懸命に石を引いていって一緒に作るみたいな関係でいられたら」的なことを言っていた。それにしても、25年を「順風満帆」と言ってのける昭仁はすごい。絶対にそんなこと無かったと思うのに、それでもそう言ってくれることが、ポルノの優しさなんだなぁと思いたい。有明公演では「25周年の先もまだまだやりますんで」と言ってくれたのが、本当に嬉しかった。
ここで、客はあることに気づいていた。まだ、今回あるはずの”アレ”をやっていない。
昭「え~~次で最後の曲になるんですけども、思い切り歌って暴れて帰ってほしいと思うんじゃけども、今回はね、事前に告知があったと思いますが、ここで、ケータイやスマートフォンでの撮影タイムがあります!」
い、今?!?!?!?!?!?
「ちょっと待ってくれ」という会場のどよめき。いや、ここまで来た時点で薄々感じてはいた。いたけど、まさか撮影タイムが『ジレンマ』とは……。
「撮影どうしようかな、ライブは生が一番だから集中して聴きたいし気が散るの嫌だからやめようかな」「でもせっかくだし思い出として1公演くらいは撮りたいな」「どんな曲でやるんだろう、やっぱりバラードかな」などの葛藤は無に帰すこととなった。
昭「撮影して思い出を持ち帰って、でもちゃんと盛り上がってね?」
誰しもが心の中で「無茶を言うな」と思ったことだろう。『ジレンマ』では最後の力を出し切るまで、跳んだり歌ったり叫んだり、アホになって帰るのがセオリーなのに……そんなこと出来るのか?!と思いつつ、みんなあたふたとスマホの準備をする。
EN2 ジレンマ
結論から言わせてもらう。
スマホにポルノが残るの、めっちゃ最高~~~~~。
初日の写真。あたふたしてよくわからないままとりあえず撮った。
花道の先端付近だとこれくらい近かった。
正直、撮影と盛り上がるのを両方100%頑張るのは無理だった。どうしても盛り上がると撮影はブレるし、自分の声が入るのも嫌だし、かと言って撮影に集中すると動きはふにゃふにゃになる。しかし、終わった後に自分のスマホに今日の映像が残っているという事態は前代未聞であり、初日に見返した時は興奮した。結局、日替わりでサポメンのソロ回しもあるし、2人の動きも違うし、毎公演撮った。SNSに流れてくるような綺麗な写真はあんまり無いけど、自分だけの思い出が残るのはとても嬉しかった。でも、撮影自体には賛成だけど、やっぱりジレンマは勘弁してほしい。
今回サポメンのソロで『渦』『今宵、月が見えずとも』『まほろば〇△』などに当たるたび、本編でやってよぉ!!と歯ぎしりしていた。ロマポルに期待。
最後の昭仁の大ジャンプが各々のカメラに収められたところで、ライブは終了。
コロナ禍のライブでは行わなかった、メンバー同士手をつないでのお辞儀やハグなどを見て、やっと通常のライブが帰ってきたんだという実感が改めて湧いてくる。
晴「本当に、頼むよ!」(MCの内容を受けて)
昭「今日はほんとにありがとー!また会う時まで、元気でおってねーー!!!」
2人の生声が広いアリーナに響き渡り、今回のライブは大盛況のうちに終幕した。
今回は一口に言うと、お祭り騒ぎでめちゃくちゃアニバーサリー然とした楽しいツアーだった。始めこそ多少は戸惑う部分があったものの、セトリもいいし、撮影タイムも楽しかったし、深いことを考えずに「あ~~楽しかった!!」と清々しい気持ちで終われるライブだった。別に普段から難しいことを考えてライブに参加しているつもりはないけれど、単純に「めっちゃ楽しい!!」が詰め込まれたライブだったなと思う。あの衝撃の『BE』ツアー以降、ポルノが見せてくれる全てを受け取りたい!と意気込んでいたけど、そこまで考える隙もなかったというか。とにかく楽しかった。
近年、1公演の曲数は大体20~21曲で落ち着いていたので、やっぱり年齢を重ねていく上で必要な変化なのかな…とか思っていたら、今回また23曲に戻ったのも驚いた。どんなバイタリティ?声出し曲も非常に多く、ポルノチームもこちらの声をずっと待ってくれていたのかな、という気持ちになった。
でもやっぱり、羽は要らないね……申し訳ないけど。やっぱり2人はステージに立っているそのままの姿が一番カッコいいから、余計な装飾は要らない。もし曲に変化をつけるなら、演出やアレンジの方を変えてほしいと思った。あと、撮影タイムはまたやってもいいけど、ジレンマ以外で頼みたい。今回はいい記念になったけど。
ツアー最終日には25周年のロマンスポルノも発表され、横浜スタジアムは予想できていたものの、なんと因島での開催も!楽しみだけど、公式や2人から散々言われている通り、色々と不安な点も。でも、楽しめるようにこちらも努力したい。
このライブの期間中、『アニマロッサ』の歌詞を何回も反芻した。《君とここに居ることを僕はそれを愛と呼んでいいのかい?》そうポルノに問いかけられていたのなら、私は力強く頷いてみせる。25年という年月のその先へ、2人が連れて行ってくれる景色をまだまだ見ていたい。それはポルノのことを心から愛しているから。ずっとついて来てと言うなら、終わりまでそばにいるし、離さない。もうどこまでもついて行くからね!と改めて思えた、最高のツアーだった。
【セットリスト】
M1 Century Lovers
M2 テーマソング
M3 キング&クイーン
M4 Mugen
M5 REUNION
M6 俺たちのセレブレーション
M7 アニマロッサ
M8 メリッサ(⇔ミュージック・アワー)
M9 Sheep~song of teenage love soldier~(アコースティック)
M10 ジョバイロ(アコースティック)
M11 フラワー
M12 夜間飛行
M13 オレ、天使
M14 170828-29
M15 アビが鳴く
M16 解放区(新曲)
M17 空想科学少年
M18 ハネウマライダー ※初日のみミュージック・アワー
M19 アポロ
M20 サウダージ
M21 オー!リバル
EN1 アゲハ蝶 ※弾き語り(愛知のみハネウマライダー)
EN2 ジレンマ