ポケモンの好きなBGM~ダンジョン・イベント・キャラクター編~

ただひたすらポケットモンスターの好きなBGMについて書いています。所々ストーリーのネタバレも触れている箇所があるので注意!

シリーズの略称⇒赤緑青ピ、金銀ク、RSE、FRLG、DPPt、HGSS、BW、BW2、XY、ORAS、SM、剣盾

※基本的に”本編”と呼ばれるシリーズについて記載。外伝的なダンジョンシリーズやスタジアムなどは含みません。

※ピカブイ、USUM、剣盾DLC、BDSP、アルセウスは未プレイ。

 

街・道路・施設編はこちら

 

ダンジョン編

ロケット団アジト(赤緑)作曲:増田 順一

この曲本当に完成度が高くて、悪の組織関連はみんな好きだと思うんだけど、例に漏れず私も好き。ロケット団は、思想とか理想とか関係なくガチの悪い組織という感じで曲もカッコよさと不気味さが半々くらい。シルフカンパニーの方もカッコいいけど、ちょっと怖すぎる。というかロケット団が去っても変わらないのが怖すぎる

 

スズのとう(HGSS作曲:増田 順一 編曲:景山 将太

施設や町のBGMの方でも書いたが、これもDS音源で見事に生まれ変わった和風の曲。特に『スズのとう』は、ハートゴールド版では伝説のポケモン関連の重要なイベントもあるので、HGSSのダンジョンに入る前の1枚絵もすごく綺麗で好きな演出だし、音楽も豪華になって嬉しかった。

 

しぜんこうえん(HGSS作曲・編曲:一之瀬 剛

むしとり大会が開かれる公園。広いので、主に自転車を使ってしまうことが多いが、リメイク版でかなり綺麗な曲に生まれ変わっており、イントロのドラマチックさは必聴。ちなみに、むしとり大会中のBGMは赤緑版の『じてんしゃ』のアレンジになっている。そちらも名曲。

 

りゅうのあな(金銀ク)作曲:増田 順一

ドラゴン使いの一族がいる修業の場。ストーリー上でも特殊なイベントがあり、ダンジョン自体も短いが、個人的にはかなり印象に残る曲。神聖な空気と、独特の荘厳な雰囲気がある。リメイク版の方は少し不気味さが増しているように感じる。

 

シント遺跡(HGSS作曲・編曲:一之瀬 剛

ちょっと特殊な曲。映画『アルセウス 超克の時空へ』で配布されたアルセウスを先頭にしてアルフのいせきの小屋に連れて行くと、この場所にワープする。常に雪が降っており、『テンガンざん』『やりのはしら』のメロディのアレンジで、最後の方にディアルガパルキア戦とギラティナ戦のBGMが一部使われている。今からではサントラ以外では聴けないが、かなり良い曲。

 

えんとつやま(RSE)作曲・編曲:一之瀬 剛

ポケモンの”山”系のBGMの中でも、断トツで好きな曲。世界を巻き込んだ壮大な物語も悪くないけど、やっぱりポケモンは冒険しているぞ~!!感があるとワクワクする。『えんとつやま』は、それがかなり良い塩梅。登ってるぞ~!!という感じがする。音が左右にパンするところや、最後の畳み掛けるうるさいドラムが好き。リメイク版は少しテンポが遅くなっていて、楽器も大人しめ。原曲の方が好き。

 

おふれのせきしつ(RSE)作曲・編曲:一之瀬 剛

レジ系のイベントがある遺跡。冷たい感じで、神聖だけど畏怖を感じる曲。ポケモンのこういう少し不気味で、ぼやけたような怖さがある雰囲気のイベントって好き。意味深で、色々な考察もできるような、想像の余地がある感じが言い伝えや伝説としての魅力だと思うので。BW2でも、『地底遺跡』としてこの曲が使用されている。

 

すてられぶね(RSE)作曲・編曲:青木 森一

名曲。RSEにはこういう、荘厳かつミステリアスな曲が多いけど、『すてられぶね』はその背景も相俟って、悲しみや人々の遺した哀愁などがより強く感じられる曲になっている。リメイクでの名称は『シーキンセツ』となっており、より人間の想いが強く反映されたイベントとなっている。

 

チャンピオンロード(RSE)作曲・編曲:一之瀬 剛

チャンピオンロードの中でも一番好きな曲。メインタイトルの王道アレンジで、リーグに向かうぞという勇ましさや難関にチャレンジしている険しさが存分に現れている曲。

 

ハクタイの森(DPPt)作曲・編曲:佐藤 仁美

怪しげだったり、鬱蒼とした雰囲気を醸し出す"森"系のBGMが多いが、中でも一際寂しく、美しいメロディの曲。後半になるにつれて明るくなるものの、一人きりで取り残されたような、ザワザワとした不安をも呼び起こす。初夏の澄んだ空気や、葉っぱの揺れる音だけが聴こえるような静かな森を連想させる。

 

みずうみ(DPPt)作曲・編曲:一之瀬 剛

ダイパの中でも印象的な、3つの湖の曲。静かに揺れる冷たい水面、反射するやわらかな陽光などが連想される。神秘的ながらも転がるようなピアノの音色に、北の大地の凛とした冷たい空気、豊かな自然を感じとることができる。

 

ギンガ団アジト(DPPt)作曲・編曲:一之瀬 剛

ダイパでは作曲家陣の変化により、ジャズの要素を取り入れた曲が大幅に増えたが、ギンガ団関連の曲にもふんだんに使われている。アジトの曲は『ギンガハクタイビル』の気だるげな曲とも違い、一之瀬曲の特徴であるベースがバリバリに効いた異様にカッコいい曲になっている。

 

テンガンざん(DPPt)作曲・編曲:一之瀬 剛

初めて聴いた時にものすごくドキドキした曲。険しく高い雪山を越える壮大さと、張り詰めた冷たい空気が吹き抜ける様子が伝わってくる。後半になるにつれて段々と盛り上がりつつ、メイン楽器のピアノの音により神秘的な雰囲気も感じることができる。

 

夢の跡地(BW)作曲・編曲:一之瀬 剛

可愛らしくもどこか儚げで、不思議な気分になる曲。『夢の跡地』という名前の持つメルヘンさとは異なり、工場や研究所と思しき建物があったが何らかの理由で頓挫し、かつて人々が夢見たビッグドリームを手放すことになったという意味での"跡地"であることから、寂しさや無常感も漂う曲でもある。

 

冷凍コンテナ(BW)作曲・編曲:佐藤 仁美

個人的にはどちらかというと『ネジ山』の印象が強い曲。両方とも寒いところの曲として使われているが、そういった場所のBGMで電子音を基調としたピコピコとしたアレンジになるのは珍しいように思う。独特の硬そうな雰囲気が好き。

 

ポケモンの子、N(BW)作曲・編曲:景山 将太

かの有名な『Nの部屋』のBGM。単調なオルゴールが延々と流れ続けるような曲と共に目の前に広がる異様な光景も相まって、トラウマイベントとしても名高い。後述するNのテーマのアレンジでもあるが、この不気味さが背筋を伝う雰囲気を、音楽とグラフィック、説明しすぎないテキストで見事に表現されたゲームフリークの演出の真骨頂とも言える。

 

ポ二の大渓谷(SM)作曲・編曲:佐藤 仁美

剥き出しの岩肌に囲まれた、深く大きな渓谷。民族的なイントロから展開する勇ましく壮大なメロディは、自然の険しさと冒険の終盤を感じさせる。洗練されつつもどこか懐かしく、GBAやDS世代のポケモンにあってもおかしくないような感じもする。様々な笛で奏でられる主旋律に、神秘さと少しの不気味さも覚える曲。サン・ムーンのダンジョン曲の中でもイチオシ。

 

イベント編

※移動中や、特定のイベント中にのみ流れる

サイクリング(赤緑)作曲:増田 順一

ポケモンではおなじみの自転車BGM。アップテンポで明るく軽快な曲調。アニメではCMに入る際によく使われていた。赤緑をプレイしたのは比較的大きくなってからだが、それでもシオンタウンでは怖くて自転車に乗り直していた。

 

海(赤緑)作曲:増田 順一

なみのり”の際のBGM。各地でそれぞれ特色があるが、基本的に、3拍子でゆったりした曲調が多い。初代のはちょっとテンポが速め。メロディが一番好き。優雅というよりは、水の上を楽しくポケモンと進んでいる感じがするから。

 

~エンディング~(FRLG)作曲:増田 順一 編曲:一之瀬 剛

私はあまりFRLGの癖のあるアレンジは好きではないんだけど、エンディングは構成も大幅に変わっていて、ストーリーに沿って映像が変わると共に、途中でロケット団アジトのBGMが組み込まれていたり、ドラマチックに冒険を振り返ることができるのだ。アレンジの壮大な雰囲気も合っていて、かなり好き。

 

エンディング(HGSS作曲:一之瀬 剛 編曲:佐藤 仁美

リメイク後のエンディングシリーズ。赤緑と同じように、ストーリーに沿ったデフォルメキャラが後日談を展開する様子が非常に可愛らしい。そして、原作だと単調な展開だが、途中で転調したり追加のメロディがあったりと豪華になっている。

 

サイクリング(RSE・ORAS作曲:一之瀬 剛 編曲:一之瀬 剛、足立 美奈子(ORAS

ルビサファの自転車の曲。軽快に森林や山の中を駆け抜ける様子が伝わってくる。ダートじてんしゃとマッハじてんしゃの使い分けが印象的。自転車BGMの中でもかなり好きな曲。リメイクも正統派アレンジで違和感がなく、完成度が高い。

 

ダイビング(RSE)作曲・編曲:一之瀬 剛

なみのり”と差別化された、水中を移動するときの音楽。初めてダイビングをした時にこの音楽がかかった時のワクワク感は忘れられない。少し籠ったようなハープの音色と、テテテテン…テテテテン…という音がイヤホンを付けていると左右から聴こえてくるのが好き。最後にブクブク…という泡の音が入っているのも素晴らしい。リメイク版は、もっと澄んだ海底という感じのクリアなアレンジになっていて、未知のエリアに踏み込む不気味さは軽減されてしまっている。

 

オープニング(DP)作曲:増田順一・一之瀬剛 編曲:一之瀬剛

これまでのポケモンシリーズの中でもかなり異質で、シリアスさをはらんだOPに驚いた人も多いのではないかと思う。が、この薄暗い雰囲気が私はかなり好き。明らかに不穏な空気、明るいメロディが消え、いつものBGMではなく謎の異音が途切れ途切れに聴こえてくるスタート画面は、軽い恐怖すら覚える。プラチナ版では、冒頭に入る音が若干違う。

 

じてんしゃ(DPPt)作曲・編曲:一之瀬 剛

これまでの自転車BGMより少しテンポが遅く、広大な景色を見ながらひんやりと心地よい風を浴びているような雰囲気。イントロのチリンチリン!がすごく好き。

 

タイトル(BW)作曲:増田 順一・一之瀬 剛 編曲:一之瀬 剛

ムービーが流れるオープニングデモの方ではなく、いわゆるメインテーマ。シンプルでありながらも王道なアレンジで、初代のコンセプトでもある”怪獣映画のOP”のような、どっしりと勇ましい曲になっている。数あるメインテーマの中でも上位で好き。

 

使命を抱いて(BW)作曲・編曲:景山 将太

かなり短い間しか聴けないイベント曲。Nの城が出現し、Nを追いかけて城に乗り込むまでの階段でしか流れないが、シリアスで切迫したメロディと、そのシチュエーションからかなり印象に残る曲。

 

カロスのテーマ(XY)作曲・編曲:景山 将太

イントロの快活なファンファーレが印象的な、XYのオープニングセレクトに該当する曲。実はダイパ以来となる『研究所』BGMのアレンジだが、雰囲気がまるで違い別の曲のようになっている。ここまでガッツリ曲として作られたオープニングはポケモンでは珍しいので、初プレイ時は非常にワクワクした。

 

殿堂入りおめでとう!(XY)作曲:増田 順一 編曲:足立 美奈子

初代からおなじみ、”でんどういり”の際のBGM。個人的に、

「殿堂入りしたぞー!!」という雰囲気を一番感じるのがXYのアレンジ。程よい豪華さと重厚感で、チャンピオンになったんだ…と実感が湧く。チャンピオンの影は薄いけど…。

 

天翔ける夢(ORAS作曲・編曲:景山 将太

リメイクで新たに加わった、ラティアスもしくはラティオスに乗って”おおぞらをとぶ”時に流れるBGM。伝説のポケモンの背中で雄大な空を自由に飛び回るのはとても気持ちがよく、ファンタジー的な要素が強くなるためとても壮大で幻想的な曲になっている。昼におおぞらへ行くと『天翔ける夢』、夜に行くと『天翔ける幻』という曲に変わる。

 

リリィタウンのお祭り(SM)作曲:増田 順一・足立美奈子 編曲:足立美奈子

ポケモンのメインテーマを、民族的にアレンジしたものになっている。イベントムービーでしか流れないが、アローラ地方の独特な雰囲気を存分に感じられる曲となっている。ここでのハウとのバトルも印象的。

 

進化(アローラ)(SM)作曲:増田 順一 編曲:佐藤 仁美

おなじみの進化BGMが、アローラのリージョンフォームのポケモンが進化するときだけ別の曲になるという新しい試み。リージョンを全く使用していなかった私は終盤まで全く気付かず、初めて聴いた時にかなり驚いた。

 

キャラクター編

ライバル登場!(金銀)作曲:増田 順一

金銀のライバルの尖った感じにピッタリなマイナー調の曲。リメイクだとかなりロックな感じにアレンジされている。こういう、主人公と友達未満でしかないライバルがまた出てきてもいいなぁと思う(系統的には初期グラジオが近いか?ヒュウは個人的にそこまで刺さらなかった)。なぜか金銀のライバルだけ、登場と退場で曲が分かれている。

 

イブキ(金銀)作曲:青木 森一

数少ない専用曲があるジムリーダー。1ループが短いが、彼女の強気でプライドの高い佇まいをよく表現している。

 

ハルカ(ORAS作曲:一之瀬 剛 編曲:黒田 英明

シリーズとしては初の女の子ライバルの専用曲。これは、圧倒的にリメイク後が好き。原曲は素直に明るくポップな曲調だが、ORAS版は、伴奏のメロディが若干だが変化しており、少し切ない感じの雰囲気を出しているのだ。なんとなく、幼い頃の思い出や、青春のきらめきなどを思い出すような……うまく言えないけど、ニュアンス的にはそんな気持ちになるようなアレンジ。ユウキも同じ雰囲気のアレンジだが、調がハルカの方が好き。

 

ライバル(DPPt)作曲・編曲:一之瀬 剛

せっかちで勝気なダイパライバルの曲。彼の気質に合わせた速いテンポとコロコロとした音色、妙にカッコいいメロディラインが印象的な曲。戦闘曲へと変わると更にライバルっぽさが増し増しになる。

 

シロナのテーマ(BW)作曲:一之瀬 剛 編曲:佐藤 仁美

DPPtでの『チャンピオンシロナ』とメロディは全く同じ、BWでのアレンジ版。演出込みではチャンピオン戦前の方が断トツで印象的だが、DS音源の独特のモサモサ感が消え、ピアノの繊細な指のタッチによる微細な音量の違いまで表現されたBW版が完成形とも言える。

 

アララギ博士(BW)作曲・編曲:佐藤 仁美

オーキド博士以来の、固有BGMを持つ博士。初の女性博士ということもあり、ストリングスによるしなやかでやわらかな音色が印象的。研究所のBGMも女性らしい清潔感のあるものになっている。

 

数式に囚われた者(BW)作曲・編曲:景山 将太

BWを語るにあたり、欠かせないのが”N”の存在。大仰なタイトルまでついたこの”Nのテーマ”に当たるこの曲は、ワルツのような優雅なリズムに短調のミステリアスなメロディ、敵か味方かはっきりしない、掴みどころがないがどこか寂しさも感じるNのキャラクター性がよく表れている。また、環境が変わったBW2では、後半がかなり変化しており、BWから通して彼に触れいていると涙もののアレンジになっている。

 

アクロマのテーマ(BW2)作曲・編曲:佐藤 仁美

BW2に登場する科学者。科学者という属性や、彼の手持ちに多いはがねタイプのイメージから遠くない無機質な電子音とシンセサイザー、変則的なリズム、ひんやりとした感じのメロディが特徴的。冷たさも持ちながら、途中で少し明るく変化する不思議な感じが、彼の善悪で判断できないキャラクター性を表現している。

 

ジーナとデクシオ(XY)作曲・編曲:足立 美奈子

カロス地方で、たびたび主人公のガイドを務めてくれる案内役。特に重要キャラとかではないのだが、曲がめっちゃ好き。可愛らしくて不思議なメロディ。アレンジ違いで、刑事もののBGMみたいなバージョンもあって何気に豪華。

 

グズマのテーマ(SM)作曲・編曲:足立 美奈子

スカル団ボス、グズマのテーマ。スカル団関連の曲には、ボイスサンプリングでラップが入っているのが大きな特徴。そして、グズマのテーマにはとある別の組織と関連のあるメロディが一瞬流れている。ダウナーで、いかにも”ワル”の総本山という雰囲気を感じる曲。

 

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